バラの交配について

バラ栽培の楽しみは綺麗な花を咲かせるだけではありません。
自分だけのバラを交配で作ることも出来ます。

ローズヒップ

これは白バラの>> マウントシャスタのローズヒップ。

この中には実生のバラの種がいくつも詰まっています。
そのタネから生まれるバラは赤いバラかもしれません。
紫のバラかもしれません。
もしかしたら今までにない画期的な特性を持ったバラかも…?

ガーデンローズは育種家の努力のたまもの

原種のバラの花
↑原種のバラ
現代バラの花
↑現代のバラ

現代のガーデンローズは交配に交配を重ねて生み出された種です。
原種のバラは一重の一季咲きが殆どですが、 現代のバラはその多くが八重咲きで春から秋まで開花し、 花型も色々で、色も青と真っ黒以外の色は殆どそろっています。

それは世界中から四季咲き性を持つバラや剣弁のバラや、 黄色いバラ、真紅やアプリコット色のバラを集めて交配してきたからです。

そうやって現代バラは誕生しました。

(バラの交配の歴史については他のバラサイトさんたちが詳しく解説していると思います)

よって、現代バラの遺伝子は原種バラより複雑です。
例え同一品種同士の掛け合わせでも、子が親と同じ花を咲かせるとは限りません。 交配で生まれたバラはオリジナルのバラということになります。
(親と区別できないほど似ている場合はオリジナルとみなされません)

しかし、商業ベースに乗るような優秀な実生のバラが生まれる確率は本当に低いそうです。 親バラのいいところだけを受け継いだバラを作ろうと思っても、そう上手くは行きません。 そのため育種業者は毎年何万個のバラの種をまき、それから何年もかけてたった数本の優秀な品種を選抜するそうです。

[余談]
育種家さんたちの苦労に報いるためにも、 パテント品種の違法配布はダメぜったい。
…ていうか、違法です。
バラの種苗法については、京成バラ会さんのブログで分かりやすく解説されています:
http://rosette-nebula.air-nifty.com/blog/2010/10/qa-138e.html

数万の実生のバラを育てて選抜、とかまでは出来なくとも、バラをタネから育てるのは楽しいものです。
自分の庭に世界で一本しかないバラがあるというのも、心をくすぐられませんか?

バラの交配の仕方は難しくありません。
ただちょっと根気が要ります。

ここでは素人バラ栽培人が適当に バラの交配について書いていきます。
プロではありませんので話半分にお聞きください。
また、明らかな間違い箇所があればご指摘くださると嬉しいです。

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